セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
9:PEG/RBV併用療法の無効・再燃例に対するPEG IFNα2a 90μg隔週投与の有効性に関する検討
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演者 |
野崎 昭人(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター) |
共同演者 |
近藤 正晃(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター), 森本 学(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター), 沼田 和司(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター), 田中 克明(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター) |
抄録 |
【目的】C型肝炎のPEG/RBV併用療法の無効・再燃例でのIFN治療については海外での報告はいくつかあるものの、国内では、海外に比べ平均年齢が高く体重も軽いために、再治療を行う際にIFN併用療法の投与開始基準を満たせずにIFN治療できない例が多い。今回はPEG/RBV併用療法の無効・再燃例でのPEG IFNα2a少量長期(90μg隔週投与2年間)療法を行い有用性を検討した。【方法】C型肝炎に対してPEG/RBV併用療法を施行し、投与中もウイルス陰性化の得られなかった併用無効群5例と併用療法で一度はウイルスの陰性化は得られたものの再燃した併用再燃群6例を対象にPEG IFNα2a 90μg隔週投与をした。【成績】併用無効群の5例では、血小板・好中球・Hbの併用開始基準を全ての症例で1項目以上(3項目2例)下回っていた。2log drop以上のウイルス減少効果と、ALT正常化はなかった。併用再燃群の6例では、66.7%の症例で2 log drop 以上のウイルス減少効果があり、83%の症例でALT正常化が得られた。【結論】今回の検討では、PEG/RBV併用療法の無効例では、PEG IFNα2a 90μg隔週投与で 2log drop以上のウイルスの減少効果及びALT正常化は得られなかった。一方、PEG/RBV併用療法の再燃例では、ウイルスの減少効果及びALT正常化がのどちらかが全ての症例で見られたため、高齢者では治療選択肢の一つになると考えられた。尚、隔週投与であるため、治療継続性が得やすく、今回の検討では特筆すべき副作用もなかった。 |
索引用語 |
C型肝炎, ペグインターフェロン |