セッション情報 一般演題

タイトル 105:

後腹膜に腎外発育した巨大血管筋脂肪腫の1例

演者 廣島 幸彦(横浜市立大学付属市民総合医療センター消化器病センター)
共同演者 牧野 洋知(横浜市立大学付属市民総合医療センター消化器病センター), 大島 貴(横浜市立大学付属市民総合医療センター消化器病センター), 永野 靖彦(横浜市立大学付属市民総合医療センター消化器病センター), 藤井 正一(横浜市立大学付属市民総合医療センター消化器病センター), 國崎 主税(横浜市立大学付属市民総合医療センター消化器病センター), 野澤 昭典(横浜市立大学付属市民総合医療センター消化器病センター)
抄録 症例は59歳の女性。数年前から右側腹部膨隆を自覚。当院婦人科にて不正性器出血精査の際のMRIで右後腹膜に巨大な腫瘤を認め、当科紹介受診。CTでは右側腹部後腹膜にほぼ均一の低吸収腫瘤を認め、右腎を頭側に圧排していた。MRIではT1で低信号、T2で高信号を呈し、右腎静脈に腫瘍血管が流入していた。開腹手術を施行し、右後腹膜に小児頭大の巨大腫瘤を認めた。右腎を圧排していたが明らかな浸潤はなく、また、栄養血管ははっきりしなかった。右腎を温存し、en-blockに腫瘍を摘出した。腫瘍径は27 x 18 x 8.5cm、重量は2,800gであった。病理組織所見では腫瘍内部の血管壁に結節状の平滑筋様細胞の増殖を認め、一部でSMA(+),HMB-45(+),MelanA(+)で血管筋脂肪腫と診断された。腎外に発生した血管筋脂肪腫は稀で、特に後腹膜に発生したものは極めて少なく、若干の文献的考察を加えて報告する。
索引用語 血管筋脂肪腫, 後腹膜