セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 42:肝門部より広がる巨大腫瘤を認めた胆嚢癌の一例 |
演者 | 佐藤 雅哉(三井記念病院消化器内科) |
共同演者 | 中塚 拓馬(三井記念病院消化器内科), 高畠 央(三井記念病院消化器内科), 垣内 美和子(三井記念病院消化器内科), 関口 正宇(三井記念病院消化器内科), 高原 楠昊(三井記念病院消化器内科), 小島 健太郎(三井記念病院消化器内科), 若杉 正樹(三井記念病院外科), 関 道治(三井記念病院消化器内科), 森 正也(三井記念病院病理診断科), 坂本 昌義(三井記念病院外科), 戸田 信夫(三井記念病院消化器内科), 田川 一海(三井記念病院消化器内科) |
抄録 | 症例は64歳女性、既往歴として42歳:胃潰瘍にて胃部切、子宮筋腫にて子宮摘出62歳:C型慢性肝炎あり。2週間程継続する右側腹部痛~下腹部痛と同部の硬い腫瘤を主訴に当院受診。腹部超音波検査(以後AUS)にて肝門部胆嚢近傍より広がる径10cm程度の均一なmassを認め精査加療目的に入院となった。入院時AST45、ALP565、CRP0.8とやや高値を認める以外は特記すべき異常値なく、CEA0.9、CA19-9 4.6、AFP4、PIVKA2 35と腫瘍マーカー上昇も見られなかった。CT上、肝門部より圧排性に広がる径10cm程度の境界明瞭なmassを認め、massは下面で横行結腸肝湾曲部、左側で十二指腸、前面では広範に腹横筋と接し、胆嚢を左側に圧排するように位置し、肝臓との接触面では一部境界が不明瞭であった。腫瘤は造影早期に不均一に濃染し、内部にはガス像が見られた。十二指腸由来のGIST、胆嚢癌などが考えられたが確定診断には至らなかった。開腹手術を施行した。開腹後肝門部に手拳大の硬い腫瘤を認めた。大網、横行結腸、十二指腸と一塊となっていたが、剥離は比較的容易であった。肝十二指腸間膜に転移を疑うリンパ節は触知せず、肝床を一部削るように剥離し腫瘍を一塊として摘出した。摘出検体は全体が胆嚢壁に覆われており、胆嚢内腔は頚部が一部保たれるも、大部分がやや低分化な腺癌細胞に占められ、胆嚢癌であった。今回、我々は画像上診断が困難であった胆嚢癌の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 胆嚢癌, 画像診断 |