セッション情報 一般演題

タイトル 93:

重度の便秘が原因の虚血性腸炎に対し拡大右半結腸切除術を施行した1例

演者 嵩原 一裕(順天堂練馬病院 総合外科)
共同演者 魚森 俊喬(順天堂練馬病院 総合外科), 三次 庸介(順天堂練馬病院 総合外科), 吉野 耕平(順天堂練馬病院 総合外科), 済陽 寛子(順天堂練馬病院 総合外科), 奥村 全史(順天堂練馬病院 総合外科), 町田 理夫(順天堂練馬病院 総合外科), 北畠 俊顕(順天堂練馬病院 総合外科), 藤澤 稔(順天堂練馬病院 総合外科), 石引 佳朗(順天堂練馬病院 総合外科), 浦尾 正彦(順天堂練馬病院 総合外科), 小倉 加奈子(順天堂練馬病院 総合外科), 松本 俊治(順天堂練馬病院 総合外科), 児島 邦彦(順天堂練馬病院 総合外科)
抄録 症例は40歳代、女性。もともと便秘傾向であった。2008年4月下旬より排便なく、近医にて処方された下剤を大量に服用したところ腹痛出現し当院に救急搬送となった。 CTでは下行結腸に多量の宿便認め、閉塞性のイレウスを発症していた。減圧目的に施行したCFにて大腸粘膜の虚血性変化を認めた。 腸管安静のため絶食・補液にて1ヶ月以上経過観察するも、CF再検にて上行結腸から横行結腸の大腸粘膜虚血性変化の改善みられず、また肝彎曲部付近の狭窄を認めた。 開腹手術にて拡大右半結腸切除術施行。横行結腸の一部は狭窄しており上行結腸に拡張を認めた。腸間膜に異常所見はみられなかった。術後経過は良好で、退院後も下剤服用にて排便は特に問題なく経過されている。 本症例のように、重度の便秘が原因となり腸管に虚血性変化をきたす症例報告は多くはない。学術的考察を含め報告する。
索引用語 重度の便秘, 腸管の虚血性変化