| セッション情報 |
一般演題
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| タイトル |
76:出血源不明の大量上部消化管出血の原因病巣として診断された十二指腸動静脈奇形の1例
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| 演者 |
白戸 泉(東京女子医科大学 八千代医療センター 消化器内科) |
| 共同演者 |
光永 篤(東京女子医科大学 八千代医療センター 消化器内科), 西野 隆義(東京女子医科大学 八千代医療センター 消化器内科), 土谷 飛鳥(東京女子医科大学 八千代医療センター 画像診断・IVR科), 木村 知(東京女子医科大学 八千代医療センター 画像診断・IVR科), 遠田 譲(東京女子医科大学 八千代医療センター 画像診断・IVR科) |
| 抄録 |
【症例】67歳、男性。主訴はタール便、めまい。既往歴は特になく、医療機関への通院歴はない。嗜好で飲酒を1日1~2合、喫煙は1日30本を約50年である。2008年9月4日からタール便を頻回に認め、6日にふらつきも強くなり当院救急外来に搬送された。来院時の採血でHb 9.3 g/dl、BUN 60.3mg/dlと上部消化管出血を強く疑う所見であり、緊急上部内視鏡検査を施行した。胃内に凝血塊を認めるも明らかな出血源なく、十二指腸下行脚にangioectasia様の小びらんを認め、出血源かは不明だったがクリッピングをした。出血源精査のため腹部造影CTを施行したところ、十二指腸下行脚に血管奇形を疑う十二指腸粘膜内の造影所見を認めた。同部位が出血源と考え、後日、血管造影検査を施行した。胃十二指腸動脈から造影すると、十二指腸末梢枝から造影剤の血管外漏出が確認された。超選択的に責任血管までカテーテルを進め造影すると動静脈奇形を疑う造影所見と造影剤の血管外漏出が確認された。同部位を出血の責任血管と判断しマイクロコイルにて塞栓した。塞栓術後に上部内視鏡検査を施行したところ、前回のクリップの近傍に変色した粘膜を認め、血管奇形の部位と推測された。その後、タール便を認めることはなく退院した。【結語】出血源不明の大量上部消化管出血の原因病巣として診断された十二指腸動静脈奇形を経カテーテル的動脈塞栓術で治療した1例を経験した。しばしば原因不明の十二指腸、小腸出血を経験するが、このような血管奇形が診断されることはめずらしい。文献的考察を加え報告する。 |
| 索引用語 |
十二指腸動静脈奇形, 出血 |