| セッション情報 |
一般演題
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| タイトル |
69:術前の深達度に超音波内視鏡が有用であった1例
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| 演者 |
出口 隆造(東海大学 医学部 附属大磯病院 消化器科) |
| 共同演者 |
佐久間 俊行(東海大学 医学部 附属大磯病院 消化器科), 小笠原 聡(東海大学 医学部 附属大磯病院 消化器科), 高清水 真二(東海大学 医学部 附属大磯病院 消化器科), 峯 徹哉(東海大学 医学部 消化器内科), 佐藤 慎吉(東海大学 医学部 附属大磯病院 病理診断科) |
| 抄録 |
症例は63歳男性。42歳時に早期胃癌に対して幽門側胃亜全摘術を施行され毎年検診を受けていたが、平成20年10月の上部消化管造影検査で胃隆起性病変の指摘を受け、平成21年2月2日に当院で上部消化管内視鏡検査を施行。残胃大弯に粘膜下腫瘍を疑わせるIIa+IIc様の隆起性病変がみられ、隆起の中心部から生検を行った。病理診断では生検組織標本の一部分に異型上皮が認められ、不整で不規則な融合を示す異型腺管を形成していたことから、早期胃癌の診断で内視鏡治療目的で入院となった。治療前に超音波内視鏡を施行したところ、隆起の主体は第3層が比較的保たれた第4層成分の肥厚であり、癌の深層に存在する粘膜下腫瘍が最も考えられた。同年2月19日にESDによる切除が試みられたが、粘膜下層剥離中の拍動性出血に対してクリップ装着を行い終了となった。翌日に分割EMRを行い、クリップ装着部分の近傍までは切除し、残存粘膜は生検鉗子にて切除した。EMR後の病理組織診断では粘膜固有層の一部に異型腺管が認められ、粘膜下層に浸潤していたことから、所属リンパ節の郭清を含めた外科的胃切除術が行われた。術後の病理診断では胃癌の残存は認められず、術前の超音波内視鏡で描出された部位は筋層の肥厚のみであり、筋層への癌浸潤は認めなかった。今回は粘膜下腫瘍の存在も疑われ、術前の癌深達度診断にやや難渋したが、術前超音波内視鏡が有用であることが再確認された1例であった。 |
| 索引用語 |
早期胃癌, 超音波内視鏡 |