セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
10:PEG-RBV治療後の再燃に少量長期IFN-α治療が著効したC型肝硬変の1例
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演者 |
広瀬 俊治(東海大学 医学部 付属 八王子病院 消化器内科) |
共同演者 |
井原 憲一(東海大学 医学部 付属 八王子病院 消化器内科), 永田 順子(東海大学 医学部 付属 八王子病院 消化器内科), 白石 光一(東海大学 医学部 付属 八王子病院 消化器内科), 渡辺 勳史(東海大学 内科学系 消化器内科), 峯 徹哉(東海大学 内科学系 消化器内科) |
抄録 |
【症例】66歳男性【現病歴】1990年、C型慢性肝炎の診断。2004年3月より食道静脈瘤の内視鏡的治療を繰り返した。肝硬変治療のために2005年6月当院を紹介。【既往歴】22歳輸血。【生活歴】喫煙なし、飲酒なし 【身体所見】身長170cm、体重66kg、血圧128/74mmHg、貧血なし、黄疸なし、手掌紅斑あり、腹部平坦軟、腹壁血管怒張なし、肝臓を正中に2横指触知【検査所見】WBC 2200、Hb 13.2、Plt 5.1万、PT% 72、Alb 4.2、AST 93、ALT 72、T-Bil 1.1 アンモニア 41、Glu 100、AFP 7.2 、HCV-RNA(Hi)1100、Genotype 1b【画像所見】腹部超音とCT所見で著明な脾腫と蛇行した脾動脈が認められ、肝内にHCCは認めない。内視鏡では食道静脈瘤再発なし。【治療経過】初診時に、肝硬変、血小板低値、脾機能亢進症に対してPSEを2回施行した。2006年10月から低容量(通常の1/3量)のPEG-IFNα2b+RBV治療を開始。その後投与量を調整しながら、72周の治療を終了。終了時HCV-RNA検出せずであったが、約1ヵ月後陽性化したため、天然型α-IFN、300万単位、3回/週の治療を開始。治療開始後速やかにウイルスは陰性化し現在まで陰性を保っている。【まとめ】血小板低値を伴うC型肝硬変患者に対してPSE併用でPEG-IFN+RBV療法を安全に施行し得た。一方、再燃に対してもIFN少量長期投与が抗ウイルス効果および抗炎症効果を認めた。合併症治療後にC型肝硬変に対して長期IFN治療により病態を改善させた症例を報告する。 |
索引用語 |
肝硬変, インターフェロン |