セッション情報 一般演題

タイトル 106:

腹腔鏡補助下に切除した大網原発神経鞘腫の一例

演者 田上 佑輔(国保旭中央病院)
共同演者 田中 信孝(国保旭中央病院), 古屋 隆俊(国保旭中央病院), 野村 幸博(国保旭中央病院), 松本 順(国保旭中央病院), 永井 元樹(国保旭中央病院), 宮原 拓也(国保旭中央病院), 長山 和弘(国保旭中央病院), 高橋 道郎(国保旭中央病院), 小倉 正治(国保旭中央病院), 平尾 浩史(国保旭中央病院), 武井 順子(国保旭中央病院), 松本 尊嗣(国保旭中央病院), 山下 俊(国保旭中央病院), 石井 博章(国保旭中央病院), 小池 大助(国保旭中央病院), 望月 康晃(国保旭中央病院)
抄録 腹腔内の神経鞘腫は比較的まれな疾患であるが、特に大網原発の神経鞘腫は極めてまれである。症例は55歳,男性.胆嚢結石症にて通院中、腹部超音波検査で肝胃間に腫瘤認められた。腫瘍は2.0×1.3cm大であり近年増大傾向を認めた。質的診断の必要性、悪性腫瘍の可能性を考慮して、より侵襲の少ない腹腔鏡補助下に手術を行った。腫瘍は約3cm大、胃壁に接するように大網内に存在し大網含め腫瘍を切除した。術後経過は良好にて4カ月経過したが現在再発は認めていない。病理組織学的には紡錘状の細胞が束状、不規則に交錯し一部色素沈着を認めた。免疫組織学的染色にてNSE, NCAM, S-100 protein全て陽性よりbenign pigmented schwannoma of the omentumと診断した。今回腹腔鏡補助下に低侵襲手術を行うことが可能であった大網原発神経鞘腫を経験したので文献的考察を加えて報告する。
索引用語 神経鞘腫, 大網