セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
経皮的内視鏡下胃瘻造設術時の胃壁腹壁固定のための新しい機器 ーアンカー付き固定糸の開発と工夫ー
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演者 |
永田 淳(青葉台病院 外科) |
共同演者 |
松本 健太郎(産業医科大学 消化器外科), 永田 貴久(青葉台病院 外科), 永田 旭(青葉台病院 外科), 永田 眞人(青葉台病院 外科) |
抄録 |
胃壁腹壁固定を行わない経皮的内視鏡下胃瘻造設術では術後早期の事故(自己)抜去による胃瘻チューブの脱落によって消化液や栄養剤の漏出を引き起こし汎発性腹膜炎や敗血症などの重篤な偶発症につながることが報告されている。胃瘻造設後の創部感染を減少させる造設手技としてPush/Pull法に代わりIntroducer法やDirect法が施行されることが多くなっているが、これらの方法で胃瘻造設を行う際に胃壁腹壁固定は必須の手技である。筆者らは従来の方法に加え、より簡便な器具の開発を目的として新たな体内臓器吊り上げ用具を考案した。筆者らの開発した新しい体内臓器吊り上げ用具はアンカー部分を先端に付属した固定糸をスリット付き穿刺針の内腔に装填した状態で体表から穿刺し付属の内筒でアンカーを押し出して臓器内腔にアンカーが留置されたことを確認してから固定糸を引き上げ、体内臓器を吊り上げ固定するものである。この方法を用いて2007年4月から2008年12月までに56例に経皮的内視鏡下胃瘻造設術を施行し三点固定に要した時間は1分以内であった。また新しいアンカー付き固定糸及び手術手技に起因した術後早期合併症は認められなかった。 |
索引用語 |
胃壁固定法, 経皮的内視鏡下胃瘻造設術 |