セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
PEG-IFNα-2b+RBV併用療法での無効・再燃症例に対するPEG-IFNα-2a+RBV併用療法のウィルス陰性化時期の比較
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演者 |
河野 聡(北九州市立医療センター 内科) |
共同演者 |
重松 宏尚(北九州市立医療センター 内科), 三木 幸一郎(北九州市立医療センター 内科), 丸山 俊博(北九州市立医療センター 内科), 下田 慎治(九州大学病態修復内科(第一内科)) |
抄録 |
【目的】Peginterferonα+Ribavirin(以下PEG-IFNα+RBV)併用療法により慢性C型肝炎の治療効果は飛躍的に改善したが、無効・再燃症例も存在しその対策が模索されている。今回我々は、先に発売されたPEG-IFNα-2b+RBV併用療法にて無効あるいは再燃であった症例に対してPEG-IFNα-2a+RBV併用療法を行いウィルスの陰性化時期の比較を行った。【対象】PEG-IFNα-2b+RBV併用療法での無効2例、再燃2例、経過中ウィルス陰性化が得られるも副作用で中止した1例の計5症例に対してPEG-IFNα-2a+RBV併用療法を行った。PEG-IFNα-2b+RBV併用療法のウィルス陰性化はamplicore定性法で、PEG-IFNα-2a+RBV併用療法のウィルス陰性化はTaqMan法で行った。全症例で治療進行中であり最終的な効果判定は行っていない。【結果】前回無効の2症例はウィルス量が減少せず中止した。再燃2症例・副作用中止1例ついては、前回のウィルス陰性化時期がamplicore定性法で8週、17週、12週であったのに対して、PEG-IFNα-2a+RBV併用療法ではTaqMan法で4週、8週、4週であった。【考察】PEG-IFNα-2b+RBV併用療法で治療中にウィルスの陰性化が得られるも再燃した症例については、PEG-IFNα-2a+RBV併用療法にてより早期にウィルスの陰性化がえられる傾向にあると考えられた。これらの症例で最終的にSVRが得られるかが期待される。また、PEG-IFNα-2b+RBV併用療法の無効例ではPEG-IFNα-2a+RBV併用療法で再治療するメリットはないと考えられた。 |
索引用語 |
C型肝炎, ペグインターフェロン |