セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 経過中に肝腫瘤を合併した自己免疫性肝炎(AIH)の一例 |
演者 | 馬場 崇徳(福岡大学筑紫病院 消化器科) |
共同演者 | 野間 栄次郎(福岡大学筑紫病院 消化器科), 光安 智子(福岡大学筑紫病院 消化器科), 戸原 恵二(福岡大学筑紫病院 消化器科), 簑田 竜平(福岡大学筑紫病院 消化器科), 大塚 雄一郎(福岡大学筑紫病院 消化器科), 植木 敏晴(福岡大学筑紫病院 消化器科), 松井 敏幸(福岡大学筑紫病院 消化器科), 田辺 寛(福岡大学筑紫病院 病理部), 太田 敦子(福岡大学筑紫病院 病理部), 原岡 誠司(福岡大学筑紫病院 病理部), 岩下 明徳(福岡大学筑紫病院 病理部) |
抄録 | 症例は37歳女性。平成19年6月より食欲不振が出現。7月中旬より皮膚黄染に気付き、近医より紹介入院となる。AST 1168、ALT 1081と著明な肝障害を認め、T-Bil 13.1、D-Bil 9.9と上昇し、PT 59%と延長していた。当日よりステロイドパルス療法(ソルメドロール 1000mg)を3日間行った。その後、抗核抗体160倍、IgG 2081が判明し、肝生検にてロゼット形成を伴う激しいinterface hepatitisを認めAIHと診断した。その後、徐々に肝酵素が上昇したためプレドニゾロン(PSL)を40mgから投与開始した。投与開始4週間でトランスアミナーゼは正常化したため、PSLを漸減し、5mgで維持していた。平成19年9月の腹部エコーでS7/8に43×27mmの低エコー腫瘤を認めた。同部はMRIのT1強調画像では地図状の低信号、T2強調画像では高信号、EOBプリモビストによる造影では早期に周囲と等信号となり、その後低信号となった。肝細胞相では低信号であった。生検では非腫瘤部の壊死炎症反応は沈静化していた。腫瘤部では線維化と炎症細胞浸潤、細胆管の増生、異常血管がみられるが、肝細胞は脱落していた。 |
索引用語 | 自己免疫性肝炎, 肝腫瘤 |