セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 2年半の経過観察中に,明らかな増大傾向を示す胃過形成性ポリープから発生した早期胃癌の1例 |
演者 | 相馬 渉(大分県厚生連鶴見病院) |
共同演者 | 永井 敬之(大分県厚生連鶴見病院), 大河原 均(大分県厚生連鶴見病院), 中嶋 宏(大分県厚生連鶴見病院), 中川 善文(大分県厚生連鶴見病院), 田崎 貴子(大分県厚生連鶴見病院), 久松 朱里(大分県厚生連鶴見病院) |
抄録 | 症例は67歳女性.C型肝硬変症あり,当院肝臓内科外来で通院中の患者.食道静脈瘤の経過を見るため,定期的に上部内視鏡検査を施行していた.2007年5月21日の上部内視鏡検査にて胃体部小弯に約5mm大で発赤調の山田2型ポリープを認めた.その後6ヵ月毎の内視鏡検査にてポリープは明らかな増大傾向を示していた.2008年11月17日の上部内視鏡検査にてポリープは約4cm大となっており,ヘマチンの付着を認めた.ポリペクトミーの適応と考え,2009年1月20日ポリペクトミーを施行した.病理組織の検査結果は,hyperplastic polypに発生した胃型の高分化型adenocarcinomaであった.腫瘍に浸潤像は認められず,in situの状態であった.また深部・側方とも断端陰性であり,脈管浸潤も認めなかった.過形成性ポリープの癌化はまれであるが,今回明らかな増大傾向を示す胃過形成性ポリープの切除を行い,carcinoma in hyperplastic polypであった症例を経験したので,報告する. |
索引用語 | 過形成性ポリープ, 早期胃癌 |