セッション情報 一般演題

タイトル

C型慢性肝炎のIFN治療無効例に、二重濾過血漿交換療法(DFPP)とIFNβ1日2回投与を併用した1例

演者 井出 達也(久留米大学 医学部 消化器内科)
共同演者 有永 照子(久留米大学 医学部 消化器内科), 宮島 一郎(久留米大学 医学部 消化器内科), 緒方 啓(久留米大学 医学部 消化器内科), 久原 孝一郎(久留米大学 医学部 消化器内科), 桑原 礼一郎(久留米大学 医学部 消化器内科), 西田 秀美(久留米大学 医学部 腎臓内科), 奥田 誠也(久留米大学 医学部 腎臓内科), 佐田 通夫(久留米大学 医学部 消化器内科)
抄録 症例は、46歳男性。C型慢性肝炎の診断にて他院にて以前に2度IFN単独療法を受けるも、IFN投与中にHCV RNAは陰性化しなかった。Genotype 1b、高ウイルス量であることと、無効例であることから、強力な治療法が必要と考えられたため、今回二重濾過血漿交換療法(DFPP)とIFNβの併用療法を行うこととした。IFNβは3MUを1日2回(朝夕投与)計2週間行った。DFPPはIFNβ投与中の2週間に計5回(Day1,2,4,7,10)行った。その後ペグインターフェロンリバビリン併用療法に切り替え治療を継続した。HCVRNA量(Taqman法:Log IU/ml)は治療直前は6.9 で、24時間後は5.4、1週後は3.7 、2週目で2.1まで減少した。さらに4週目で 1.2未満(検出)となり、8週目で未検出となった。現在ペグインターフェロンリバビリン併用療法継続中でありHCV RNAは未検出を持続している。前治療無効例などにこの治療法は有用と思われたので報告する。
索引用語 C型慢性肝炎, インターフェロン