セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 後腹膜孤立性神経線維腫の一例 |
演者 | 多喜 研太郎(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ) |
共同演者 | 加来 豊馬(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ), 山下 晋作(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ), 川邊 毅(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ), 鶴田 悟(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ), 良永 雅弘(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ), 酒井 浩徳(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ), 吉河 康二(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ), 林 洋(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ), 池田 陽一(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ), 中村 和彦(九州大学大学院医学研究院 病態制御内科学), 武藤 庸一(独立行政法人国立病院機構 別府医療センター ) |
抄録 | 症例は45歳、女性。臍右側の腫瘤を自覚し、精査目的に当院紹介入院。臍右側に弾性硬の腫瘤を触知した。圧痛や拍動は認めなかった。造影CT検査にて右上腹部、肝下面、右腎内側に長径75mm大の辺縁整で境界明瞭な腫瘍を認めた。内部は全体的にlow densityを呈し、一部造影される部分を不均一に含んでいた。MRI検査ではT1で低信号、T2で高信号を呈する比較的均一な腫瘍であった。血管造影検査では上腸間膜動脈の下行枝と右副腎動脈が腫瘍の栄養血管となっていた。以上より後腹膜腫瘍の診断にて外科的腫瘍摘出術を施行した。病理組織学的所見から神経線維腫と診断された。von Recklinghausen病に合併しない孤発性後腹膜神経線維腫の本邦報告例は1964年から2009年にかけて32例と極めて稀である。一般に後腹膜腫瘍は術前診断が困難であり、すべて術後病理標本にて確定診断されるのが現状である。今回術後診断しえた孤発性後腹膜神経線維腫の一例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 神経線維腫, 後腹膜腫瘍 |