セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 当科における大腸癌外来化学療法の現状 |
演者 | 馬場 研二(鹿児島大学 腫瘍制御学 消化器外科) |
共同演者 | 北薗 正樹(鹿児島大学 腫瘍制御学 消化器外科), 柳 正和(鹿児島大学 腫瘍制御学 消化器外科), 石神 純也(鹿児島大学 腫瘍制御学 消化器外科), 新地 洋之(鹿児島大学 腫瘍制御学 消化器外科), 上野 真一(鹿児島大学 腫瘍制御学 消化器外科), 石沢 隆(鹿児島大学 腫瘍制御学 消化器外科), 夏越 祥次(鹿児島大学 腫瘍制御学 消化器外科) |
抄録 | 切除不能進行・再発大腸癌の治療は、2005年7月発行の「大腸がん治療ガイドライン」により、FOLFOX療法あるいはFOLFIRI療法が第一選択となった。また、2007年6月に承認されたBevacizumab(Avastin)、2008年7月にはCetuxumab(Erbitax)が承認され、治療の選択肢が拡がってきている。FOLFOX/FOLFIRI導入時は入院にて実施していたが、当院に外来化学療法室が開設された2006年4月以降は、徐々に外来化学療法へ移行している。外来で行うための、当科における現状と対策について報告する。FOLFOXは当初FOLFOX4を入院にて行っていたが、mFOLFOX6を導入することで外来化学療法へ移行することが可能となった。その際、まず5-FU持続静注に携帯式インフューザーポンプを使用した。これに伴い、皮下埋め込み式中心静脈カテーテル留置が必要となり、前腕埋め込み型ポート を導入した。これは、前胸部留置と異なり、鎖骨下静脈穿刺の合併症(気胸など)や、カテーテルピンチオフの危険性がないこと、またポート使用する際、穿刺が容易である・ポートが安定する・患者さんの穿刺の恐怖心がないなど利点が多い。現在導入後10例で、静脈が細くカニュレーションできなかった1例以外には、トラブルや合併症を経験していない。今後も長期的な観察が必要ではあるが、前腕ポート留置は、安全面・管理面の点で有効な方法の一つとして考えている。外来化学療法室の開設後、外来にて施行する大腸癌の化学療法は、いくつかの工夫を加えることで現在まで問題なく施行できている。 |
索引用語 | 大腸癌, 化学療法 |