セッション情報 一般演題

タイトル

当院におけるC型肝炎に対するインターフェロン治療について

演者 稲田 由紀子(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センターDELIMITER宮崎大学医学部内科学講座 消化器血液学分野)
共同演者 村山 貴信(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター), 坂元 秀壮(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センターDELIMITER宮崎大学医学部内科学講座 消化器血液学分野), 岩満 章浩(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター), 児玉 眞由美(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター), 村田 光宏(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター), 堀 剛(鹿児島市立病院DELIMITER鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学), 下田 和哉(宮崎大学医学部内科学講座 消化器血液学分野), 坪内 博仁(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
抄録 【目的】当院の消化器肝臓病センターは2003年10月に始動して以来、年間約70症例に対してインターフェロン(IFN)治療を導入している。今後の治療成績向上を目指して、2007年末までの約4年間に導入したインターフェロン235例について検討したので、報告する。【方法】対象は、2003年10月から2007年12月に当院にてインターフェロン治療を導入した235例。1、治療方法、2、中止理由・中止率、3、著効率(SVR)について検討した。【成績】1、235例中セログループ1が167例、セログループ2が68例で、ペグインターフェロン・リバビリン併用療法症例が201例と85.5%を占めた。2、中止率は、235例中74例(31.2%)と高く、特にセログループ1高ウイルス量症例が41.6%(154例中64例)、中でもセログループ1の65歳以上、血小板10万未満群では48.1%(27例中13例)と高い頻度であった。セログループ1で中止した64例の内訳は、副症状・合併症により46例(72.7%)、HCC再発により8例、無効により7例、他3例であった。3、セログループ1高ウイルス量/同低ウイルス量/セログループ2高ウイルス量/同低ウイルス量の順に、血小板10万以上の症例では、SVRは54.2%100%/80%/100%であった。血小板10万未満の症例では、SVRが21%/33.3%/20%/100%と低かった。【結論】今後、著効率を向上させるためには、血小板10万以上の時点でインターフェロン治療が導入できるように治療時期の介入・啓蒙を進めるとともに、導入症例において治療完遂できるように副症状・合併症への十分な対応が必要である。
索引用語 C型肝炎, インターフェロン