セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 黒色便の原因と考えられた十二指腸脂肪腫の1例 |
演者 | 前田 拓郎(鹿児島厚生連病院 消化器科) |
共同演者 | 谷口 鎌一郎(鹿児島厚生連病院 消化器科), 柊元 洋紀(鹿児島厚生連病院 消化器科), 中尾 慎二(鹿児島厚生連病院 消化器科), 大石 一郎(鹿児島厚生連病院 消化器科), 堀之内 博人(鹿児島厚生連病院 消化器科), 徳重 浩一(鹿児島厚生連病院 消化器科), 山筋 忠(鹿児島厚生連病院 消化器科), 中村 勇一(鹿児島厚生連病院 消化器科), 前田 哲(鹿児島厚生連病院 外科), 濱之上 雅博(鹿児島厚生連病院 外科), 前之原 茂穂(鹿児島厚生連病院 外科), 坪内 博仁(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学) |
抄録 | 症例は61歳男性。黒色便を主訴に当科受診。採血ではHb 14.0 g/dlで貧血を認めず、食事摂取されていたため、数日後に上部消化管内視鏡検査施行。検査当日の採血でHb 10.4 g/dlと貧血を認めた。十二指腸下行脚入り口より管腔のねじれあり、乳頭部近傍に白苔を伴う潰瘍性病変と思われる部位がみられた。正面視は困難であったため、翌日側視鏡にて再検とした。十二指腸乳頭より肛門側に茎を伴う腫瘤性病変あり、腫瘤と境界の粘膜は整であった。腫瘤の粘膜面は粗造で易出血性であったが露出血管は認めず。超音波内視鏡検査では均一な高エコー像を認め、脂肪腫と診断したが基部の情報は得られなかった。経口小腸X線検査では乳頭より肛門側に有茎性の腫瘤性病変を認めたが、その他に小腸病変は認められなかった。十二指腸脂肪腫と診断したが内視鏡的切除は全体像の把握ができず困難として、十二指腸下行脚(水平脚近傍)で長軸方向に約2cm切開し十二指腸開放、腫瘍を確認し、全層切除術施行した。若干の文献的検索を加え報告する。 |
索引用語 | 十二指腸脂肪腫, 黒色便 |