セッション情報 |
要望演題11 「経鼻内視鏡の現状」
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タイトル |
当院における経鼻内視鏡検査の現況(前処置とPEGでの使用)
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演者 |
長濱 正吉(琉球大学 医学部 病態消化器外科学分野) |
共同演者 |
宮城 剛(西崎病院), 名嘉 勝男(西崎病院), 西巻 正(琉球大学 医学部 病態消化器外科学分野) |
抄録 |
【はじめに】当院ではGIF-XP260N(オリンパス社)の発売を契機に経鼻内視鏡を2007年5月に導入し、一般の上部消化管内視鏡検査および検診、胃瘻造設術(以下、PEG)に使用している。今回は当院における経鼻内視鏡の前処置の変遷と、経鼻内視鏡を用いたPEGの現状について報告する。【対象症例と検討項目】期間は2007年5月から2008年12月の1年7ヶ月とした。同期間中に当院で施行した経鼻内視鏡症例は604例、経口内視鏡症例は184例であった。同期間内に経鼻内視鏡の前処置方法はスプレー法からスティック法に変更している。各前処置の受容性に関してアンケートを行った。また同期間のPEG症例は23例で、その短期合併症などを検討した。【結果】アンケート調査では経鼻内視鏡に特徴的とされる鼻腔痛をスプレー法では56%、スティック法では38%に、鼻出血は両法ともに8%で認めた。次回の上部消化管検査時の経鼻内視鏡選択の有無に関しては、スプレー法では80%、スティック法では86%が選択する、と答えた。両前処置のアンケート結果はスティック法が良好であった。PEGは1例のみDirect法で、他は全例Introducer法が施行されていた。同期間のPEG完遂率は82.1%(23/28)であった。経鼻内視鏡によるPEG施行全例で出血などの重篤な合併症発症例はなかった。【結語】経鼻内視鏡の前処置はスプレー法よりもスティック法の受容性が高かった。8割以上の症例で次回経鼻内視鏡検査を希望しており、受容性の高い検査だと思われた。またPEGに関しても短期合併症の発症はなく、安全に施行可能であった。 |
索引用語 |
経鼻内視鏡, 前処置 |