セッション情報 一般演題

タイトル

非ウイルス性劇症肝炎亜急性型の3例

演者 最勝寺 晶子(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学)
共同演者 呉 建(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 馬渡 誠一(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 熊谷 公太郎(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 橋口 正史(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 玉井 努(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 森内 昭博(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 宇都 浩文(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 桶谷 真(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 井戸 章雄(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 坪内 博仁(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学)
抄録 【背景】今回我々は非ウイルス性劇症肝炎亜急性型3症例について報告する。【症例1】31歳男性。2007年8月中旬 倦怠感、食欲不振、褐色尿を自覚、9/18 T-Bil 14.3 mg/dl、AST/ALT 830/716 IU/Lを指摘。その後T-Bil 20.4、PT 23.1%と増悪し、9/21当科入院。9/23よりステロイドパルス療法開始したが9/26脳症II度発現。血漿浄化療法施行するも改善せず、生体肝移植施行。【症例2】21歳女性。2007年11/3発熱、AST/ALT 279/152を指摘。ステロイド内服にて改善するも11/10再度発熱。SBT/ABPC、SBT/CPZ投与にて解熱するも、AST/ALT 30~50で推移していた。12/3体幹中心に発疹が出現。12/10 AST/ALT 116/123と再上昇、12/19肝生検後にSBT/CPZ投与され、12/21 T-Bil 8.3、AST/ALT 3287/2659、PT 28と増悪。12/27当科転院。同日ステロイドパルス療法開始したが脳症II度発現。血液浄化療法施行するも脳症進行し、生体肝移植施行。【症例3】40歳女性。鎮痛剤を常用。2008年5月初旬 倦怠感、黄疸を自覚、5/17 T-Bil 11.4 、AST/ALT 1012/1217を指摘。PT 39と低下し5/20当科転院。AST、ALT上昇持続、PT 29と増悪し5/25ステロイドパルス療法施行するも5/27脳症II度発現。血液浄化療法施行するも脳症進行し、生体肝移植施行。【考察】今回経験した3例の劇症肝炎亜急性型は、いずれも非ウイルス性であり2例で薬物との因果関係が考えられた。近年、非ウイルス性の劇症肝炎が増加しており、若干の文献的考察を含めて報告する。
索引用語 劇症肝炎, 薬物性肝障害