セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
A型胃炎に合併した胃カルチノイドに内視鏡治療を行った1例
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演者 |
関屋 洋紀(直方中央病院 内科) |
共同演者 |
田畑 寿彦(直方中央病院 内科), 金 ヒョン志(直方中央病院 内科), 松本 主之(九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学), 飯田 三雄(九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学), 具嶋 正樹(九州大学大学院医学研究院 形態機能病理学) |
抄録 |
症例は40歳男性。上腹部痛で近医を受診し、上部消化管内視鏡検査で隆起性病変を指摘され、精査加療目的で当科を紹介受診した。当科で再度上部消化管内視鏡検査を施行したところ、胃体上部大弯後壁寄りに7mm大の粘膜下腫瘍を認め、表面は強い発赤を呈していた。生検にてカルチノイドと診断した。内視鏡検査、胃X線検査にて胃体部に高度の萎縮を認め、空腹時ガストリン値高値、胃壁細胞抗体陽性であることから本例はA型胃炎に合併した胃カルチノイドと診断した。単発であり、径1cm以下であることから、十分にインフォームドコンセントを行った上で内視鏡治療を選択し、内視鏡的粘膜下層剥離術を施行した。切除標本の病理学的所見では、粘膜から粘膜下層浅層に存在するカルチノイド腫瘍で、脈管浸襲、核分裂像はともに認めず、水平断端及び垂直断端は陰性であった。背景粘膜の粘膜固有腺の萎縮は高度で、内分泌細胞小胞巣は認めなかった。A型胃炎に合併した胃カルチノイドの臨床像に関し、文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 |
胃カルチノイド, A型胃炎 |