| 共同演者 |
関屋 亮(宮崎大学 医学部 循環呼吸・総合外科学), 河野 文彰(宮崎大学 医学部 循環呼吸・総合外科学), 和田 俊介(宮崎大学 医学部 循環呼吸・総合外科学), 根本 政樹(宮崎大学 医学部 循環呼吸・総合外科学), 持田 耕介(宮崎大学 医学部 皮膚科学), 瀬戸山 充(宮崎大学 医学部 皮膚科学), 田原 良博(宮崎大学 医学部 消化器血液学), 原田 拓(宮崎大学 医学部 消化器血液学), 中村 憲一(宮崎大学 医学部 消化器血液学), 福島 剛(宮崎大学 医学部 腫瘍・再生病態学), 片岡 寛章(宮崎大学 医学部 腫瘍・再生病態学), 鬼塚 敏男(宮崎大学 医学部 循環呼吸・総合外科学) |
| 抄録 |
症例は、61歳男性。平成20年3月 左頸部に径1.5cm大の皮下腫瘤を自覚 。近医で経過観察を受けるも徐々に増大であった。6月には左鎖骨上の皮下腫瘤を自覚した。近医皮膚科を受診し左鼻翼部に黒色結節および左頚部リンパ節腫脹を指摘された。リンパ節生検より悪性黒色腫のおよびリンパ節転移と診断され、9月に左鼻唇溝部の悪性黒色腫に対し切除術、および左頚部リンパ節郭清術を施行された。同月に施行した上部消化管内視鏡検査で、十二指腸球部前壁に粘膜下腫瘍を認め、悪性黒色腫の転移を疑われた。11月に施行した上部消化管内視鏡検査では同病変に潰瘍化を認めた。また、PET-CT検査で肝転移(S6)および仙骨転移を認めた。12月に十二指腸病変に対する出血・穿孔予防および肝転移巣の局所コントロール目的で、十二指腸部分切除術,肝部分切除術,肝RFA焼灼術を施行した。病理診断は十二指腸,肝ともにMalignant melanoma, metastaticでありpT4aN2bM1c,StageIVと診断された。また、その後仙骨病変に対してもCTガイド下RFA焼灼術を施行した。悪性黒色腫は、多くの報告で原発巣の治療を受けた後、消化器転移病変を発見されている。今回、原発巣治療後に十二指腸転移および肝転移,仙骨転移に対して治療を施行した行った顔面悪性黒色腫症例を経験したので、上記症例を内視鏡所見とともに文献的考察を加えて報告する。 |