セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 食道有茎性(亜有茎性)悪性腫瘍の3例 |
演者 | 伊牟田 真功(熊本大学附属病院 画像診断・治療科) |
共同演者 | 山下 康行(熊本大学附属病院 画像診断・治療科), 渡邉 雅之(熊本大学附属病院 消化器外科), 馬場 秀夫(熊本大学附属病院 消化器外科), 猪山 賢一(熊本大学附属病院 病理部), 村田 友佳(熊本県総合保健センター), 村上 晴彦、(熊本県総合保健センター), 土亀 直俊(熊本県総合保健センター) |
抄録 | 食道の有茎性・亜有茎性病変は比較的稀であるが、なかでも食道悪性腫瘍は極めて稀とされている。今回、我々は画像所見が類似した有茎性・亜有茎性の食道悪性腫瘍3例を経験したので、画像所見と病理組織の対比を行い、若干の文献的考察も加えて報告する。(症例1)58歳、男性。平成19年に検診での上部消化管X線検査にて食道に異常を指摘されていたが放置していた。平成20年の検診にて再度食道に異常を指摘され、上部消化管内視鏡検査を施行したところ中部食道に長径4cm大の亜有茎性病変を認めた。PET-CTでは明らかなリンパ節転移・遠隔転移所見はなく、治療として開胸開腹食道亜全摘術と3領域リンパ節郭清が施行された。最終病理組織診断は中分化~低分化扁平上皮癌と類基底細胞癌であった。(症例2)79歳、男性。平成21年1月頃より嚥下時につかえ感を自覚するようになった。2月に近医にて上部消化管内視鏡検査を施行したところ、中部食道に長径5cm大の亜有茎性病変を認め、生検にて類基底細胞癌の診断であった。(症例3)66歳、男性。平成20年1月頃より嚥下時につかえ感を自覚するようになり、2月に近医にて上部消化管内視鏡検査を施行したところ、中部食道に3cm大の有形性病変を認めた。PET-CTでは頚部食道右側のリンパ節に転移が疑われた。明らかな遠隔転移所見はなく、治療として開胸開腹食道亜全摘術と3領域リンパ節郭清が施行された。最終病理組織診断は癌肉腫であった。 |
索引用語 | 食道有茎性腫瘍, 食道亜有茎性腫瘍 |