セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | イマチニブ先行投与が奏効した巨大胃GISTの1切除例 |
演者 | 福島 浩平(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科) |
共同演者 | 有上 貴明(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科), 上之園 芳一(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科), 石神 純也(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科), 中条 哲浩(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科), 有留 邦明(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科), 帆北 修一(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科), 愛甲 孝(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科), 夏越 祥次(鹿児島大学腫瘍制御学消化器外科) |
抄録 | <はじめに>胃GISTは遠隔転移を伴わない場合、切除が第一選択である。巨大なGISTのうち、他臓器浸潤に対しては合併切除が必要となり、過大侵襲となる場合がある。今回我々は右上腹部を占拠、膵尾と脾臓に浸潤が疑われた巨大な胃GISTに対してイマチニブを先行投与して、腫瘍の縮小化を図り、臓器温存手術を行い得た一治験例を経験したので報告する。<症例>症例は77歳の男性。腹部精査にて腫瘍長径17cmのGISTを指摘された。CTにて膵尾、脾への浸潤が疑われたため、縮小化を期待してイマチニブを先行投与した。9か月の投与により腫瘍は10cm大に縮小したため、手術を施行した。腫瘍は化療により軟化、周囲臓器への浸潤は認められなかった。胃部分切除により腫瘍を根治切除できた。術後6か月を経過した現在、再発の兆候はない。<まとめ>他臓器浸潤が疑われる胃GISTに対してイマチニブの先行投与は臓器温存の観点から有用な治療法の一つと考えられた。 |
索引用語 | GIST, イマチニブ |