セッション情報 シンポジウム2(消化器病学会・肝臓学会合同)

C型肝炎治療の最前線

タイトル S2-基調講演:

C型慢性肝炎治療の現状と将来の展望

演者 熊田 博光(虎の門病院・肝臓センター)
共同演者
抄録 C型肝炎治療は、IFN単独療法、リバビリン併用療法、更にリバビリンとプロテアーゼを含めた3者併用療法へと、1型高ウイルス量の治療効果は飛躍的に拡大した。しかし一方で、貧血及び皮膚症状、腎障害などの副作用を克服する必要もある。こうしたプロテアーゼ阻害剤は、今後種々のプロテアーゼ阻害剤も使用可能となる。しかし、どのプロテアーゼ阻害剤もペグ+リバビリン併用療法無効例に対しては、NS3領域の耐性が出現し、治療効果も低下すると考えられ、こうしたペグ+リバビリン無効例に対しても、新たな治療法を考える必要がある。そして今後開発されるのが、NS5A阻害剤とNS3阻害剤の併用による内服薬のみの治療である。この内服剤の治療が、高齢化を迎える我が国においては必要と思われるが、それでも尚且つ完全に全症例が治癒することは難しい。このシンポジウムの基調講演としては、現在更に将来にわたる治療の可能性についてお話しする。
索引用語 HCV, 新規薬剤