セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 43:イレウスを契機に発見された粘液嚢胞腺腫合併小腸腺癌の1例 |
演者 | 赤星 浩(日本赤十字社長崎原爆諫早病院内科) |
共同演者 | 中尾 英人(日本赤十字社長崎原爆諫早病院内科), 猪口 薫(日本赤十字社長崎原爆諫早病院内科), 古河 隆二(日本赤十字社長崎原爆諫早病院内科), 山口 広之(健康保険諫早総合病院外科), 三浦 史郎(長崎大学原爆後障害医療研究施設腫瘍・診断病理学研究分野), 中島 正洋(長崎大学原爆後障害医療研究施設腫瘍・診断病理学研究分野) |
抄録 | 症例は71歳の男性。主訴は嘔気・嘔吐。既往歴は15歳頃に虫垂切除、40歳頃に甲状腺腫瘍切除、高脂血症にて近医で治療中。現病歴・2010年7月13日頃より心窩部不快を自覚していた。同月29日、嘔気・嘔吐のために当院に入院となった。現症:心窩部に圧痛あり。腹膜刺激症状なし。入院後経過:7月30日の腹部単純CTでは回腸イレウスの所見であったが、閉塞機転は不明。絶食と経鼻胃管にて腹部症状は消失した。8月2日の小腸造影では、回腸にφ2.9cm大の腫瘤を認め、アップルコアサインを呈していた。8月5日に健康保険諫早総合病院外科に転院となった。8月11日に回腸切除術を施行。回腸に2型、22×35mm大の腫瘍性病変を認めた。病理組織診では、papillary adenocarcinomaであった。また、リンパ節として提出された標本中にφ4cmのmucinous cyst adenomaを認めた。経過良好にて8月25日退院となった。小腸の腺癌と腸間膜内の嚢胞腺腫を合併した稀な症例であった。考察を含めて報告する。 |
索引用語 | 小腸癌, 粘液嚢胞腺腫 |