セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 179:当院における用手補助腹腔鏡下脾臓摘出術の検討 |
演者 | 今村 真大(朝倉医師会病院 外科) |
共同演者 | 亀井 英樹(朝倉医師会病院 外科), 中山 剛一(朝倉医師会病院 外科), 真栄城 兼誉(朝倉医師会病院 外科), 鈴木 稔(朝倉医師会病院 外科), 島 一郎(朝倉医師会病院 外科), 辻 義明(朝倉医師会病院 外科) |
抄録 | 【はじめに】肝硬変・脾機能亢進症による血小板減少のため併存する肝細胞癌への治療に支障を来している症例やC型慢性肝炎に対するインターフェロン治療を安全に導入する目的で脾臓摘出が行われてきている。今回我々は、これまで当院で施行してきた用手補助腹腔鏡下脾臓摘出術(HALS脾摘)について検討したので報告する。【対象と方法】対象は2008年4月より2010年8月までにHALS脾摘を施行した6例。男性2/女性4例、平均年齢59.1歳。対象疾患はウイルス性肝炎が5例(B型1例、C型4例)、自己免疫性肝炎が1例。Child-Pugh分類 A:4/B:2/C:0例。術前の平均血小板数6.2万/ul。術前3D-CTでは、脾動静脈の走行および側副血行路の位置関係を確認した。【手術手技】エネルギーデバイスはvessel sealing systemのLigaSureTMVを使用し、脾門部での血管処理を先行し自動縫合器を使用して一括処理で行った。【手術成績】平均手術時間169分、平均出血量49ml、脾臓重量の平均425g。術後合併症は認めず、術後平均在院日数13.1日。術後1ヶ月の血小板数は15.7万/ulであった。【結語】今回、脾機能亢進症で側副血行路が発達した症例に対してHALS脾摘を行ったが、開腹移行や術後合併症なく脾臓摘出が可能であった。またC型慢性肝炎の3例はIFNを導入され、外来加療中である。本術式は、肝硬変合併脾機能亢進症に対する安全かつ有用な術式と考えられた。 |
索引用語 | 腹腔鏡下脾臓摘出術, 脾機能亢進症 |