セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 49:回腸子宮内膜症による腸閉塞の一例 |
演者 | 中山 剛一(朝倉医師会病院外科) |
共同演者 | 鈴木 稔(朝倉医師会病院外科), 真栄城 兼誉(朝倉医師会病院外科), 今村 真大(朝倉医師会病院外科), 亀井 英樹(朝倉医師会病院外科), 島 一郎(朝倉医師会病院外科), 辻 義明(朝倉医師会病院外科), 荒川 正博(朝倉医師会病院病理部), 田口 順(朝倉医師会病院病理部) |
抄録 | 腸管子宮内膜症の75~90%は直腸S状結腸に発生し、小腸の頻度は7%程度である。回腸子宮内膜症による腸閉塞を経験したので報告する。症例は39歳女性 主訴 心窩部痛 現病歴は今年7月より不正性器出血あり、婦人科で子宮頚部のポリープを認め子宮頚癌も疑われて精査中であった。8月16日間歇的な心窩部痛が出現し、8月19日頃より月経を認めた。その後も腹痛持続、排便 排ガスを認めず8月23日に当院紹介となる。腹部所見で、腹部は軟で軽度腹部膨満あり、腹部全体の圧痛を認めた。画像診断で腸管の拡張と右下腹部小腸に腫瘤状影を認めた。小腸腫瘍による腸閉塞と診断し8月24日手術を施行した。手術所見では終末回腸の約10cm口側回腸に腫瘤を認めた。更に腫瘍から約40cm口側の小腸と子宮頚部の強固な癒着を認めた。また直腸と子宮頚部の癒着も認め、直腸は狭窄していた。術式は癒着部を含めるように回盲部切除を行った。さらに直腸狭窄に対して人工肛門造設を施行した。術中迅速病理検査では悪性所見を認めず、子宮内膜症を疑った。病理検査では小腸腫瘍部と癒着部の漿膜筋層に腺管形成と子宮の間質を認め異所性子宮内膜症と診断した。 |
索引用語 | 回腸子宮内膜症, 腸閉塞 |