| セッション情報 | 研修医発表（卒後2年迄） |
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| タイトル | 研14：バリウム虫垂炎の1例 |
| 演者 | 漆間 雅人（同心会 古賀総合病院 外科） |
| 共同演者 | 後藤 崇（同心会 古賀総合病院 外科）, 吉川 智（同心会 古賀総合病院 外科）, 田中 智章（同心会 古賀総合病院 外科）, 加茂 仁美（同心会 古賀総合病院 外科）, 菅瀬 隆信（同心会 古賀総合病院 外科）, 中島 健（同心会 古賀総合病院 外科）, 山本 淳（同心会 古賀総合病院 外科）, 右田 美里（同心会 古賀総合病院 外科）, 谷口 正次（同心会 古賀総合病院 外科）, 指宿 一彦（同心会 古賀総合病院 外科）, 古賀 和美（同心会 古賀総合病院 外科） |
| 抄録 | 【はじめに】バリウムによる胃検診後イレウスを経て11日後にバリウム虫垂炎を発症した一例を経験したので、若干の文献的考察をふまえて報告する。【症例】60代女性。抑うつ状態で心療内科通院中、元来便秘傾向であった。2010年7月29日胃集団検診でバリウム服用後、下剤服用するも反応便無く8月1日下腹痛増強し近医受診後8月2日当科紹介受診、同日入院となった。来院時腹部膨満、腸音聴取せず。下腹部を中心に圧痛認めた。腹部X線写真でniveauと回盲部及びS状結腸にバリウム貯留を認め、バリウムイレウスの診断でイレウス管留置、高圧酸素療法を行った。その後症状軽快、連日浣腸行い徐々に排便も回復し8月9日腹部X線でバリウム便消失、食事再開としたが8月11日より発熱、右下腹部痛出現。8月12日腹部CTで回盲部背側にバリウム便糞石を内包する5ｃｍ大の嚢胞性腫瘤を認め、バリウム虫垂炎及び後腹膜膿瘍と診断。8月16日回盲部切除術施行、後腹膜膿瘍で膿瘍腔は虫垂と連続していた。術後一過性イレウスを認めたが術後21日目全身状態良好で退院となった。【結語】バリウム胃透視検査後排便がない、いわゆるバリウムイレウスを呈した症例においては、続発的にバリウム虫垂炎を発症する可能性も念頭に置く必要があると考えられた。 |
| 索引用語 | バリウム虫垂炎, バリウムイレウス |