セッション情報 研修医発表(卒後2年迄)

タイトル 研11:

超高齢者大腸癌の一例

演者 青山 貴博(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科)
共同演者 西原 実(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科), 国吉 史雄(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科), 高橋 遼(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科), 照屋 なつき(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科), 澤岻 安勝(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科), 村山 茂美(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科), 宮平 工(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科), 花城 直次(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科), 奥島 憲彦(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院外科), 喜友名 正也(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院病理)
抄録  症例は94歳女性。既往歴に慢性硬膜下血腫がある。平成22年4月中旬、夕食後より気分不良出現し、翌日当院救急外来を受診した。一旦帰宅となったが、嘔吐が出現し、腹部膨満が増強してきたため同日救急外来を再受診した。腹部X線検査上、結腸の著明な拡張、腹部造影CT上直腸S状結腸移行部に腫瘤によると思われる狭窄を認め、直腸癌による閉塞性イレウスが疑われ同日入院となった。入院後、絶飲食、補液にて経過を見ていたが、腹部症状の増悪が認められ、注腸造影上直腸の完全狭窄が認められたため、入院4日目緊急手術を施行し、S状結腸で人工肛門を造設した。その後下部消化管内視鏡検査を施行、肛門縁から約20cmの部に直腸を全周性に占拠する2型腫瘤を認め、生検による病理診断でGroup4であったため直腸癌と診断した。5月上旬、直腸癌と人工肛門に対して低位前方切除術+人工肛門閉鎖術を施行した。病理の結果は中分化型腺癌であった(pSS, int, INFb, ly1(SM), v0, pPM0, pDM0, pN0)。今回我々は、超高齢者に対し二期的に直腸癌を切除した1例を経験したので報告した。
索引用語 直腸癌, 高齢者