セッション情報 | 研修医発表(卒後2年迄) |
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タイトル | 研24:多発肝転移を伴う胃癌に対し化学療法、胃切除術を行い長期生存が得られている1例 |
演者 | 喜久本 藍(医療法人かりゆし会ハートライフ病院) |
共同演者 | 奥島 憲彦(医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 西原 実(医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 宮平 工(医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 花城 直次(医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 村山 茂美(医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 澤岻 安勝(医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 照屋 なつき(医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 高橋 遼(医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 国吉 秀雄(医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 喜友名 正也(医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 末吉 唯純(末吉胃腸科外科医院) |
抄録 | 化学療法の発達によりPRとなる胃癌の症例を経験する様になったがPRが長期継続する例は少ない。今回我々は、多発肝転移を認めた胃癌に対して化学療法+胃切除術を行い、長期生存を得ている1例を経験した。症例は63歳、男性。2005年3月に上腹部痛が出現した。同年6月に施行したGIFで胃体中部から下部にかけBorrmann3型の胃癌が見つかり、生検ではGroup5、中分化~低分化型の腺癌であった。腹部エコー、CTで多発肝転移と腹腔内リンパ節転移を認めた。手術切除は困難と判断し、化学療法を行う方針とした。TS-1(80mg/body、2週間投与、2週休薬)+CDDP(60-80mg/body)で化学療法を行ったところ著効を示し、6クール目で原発巣、肝転移巣でCRとなった。13クール目に腎機能悪化のためCDDPをDocetaxel(40mg/body)に変更した。2007年2月よりTS-1のみの投与とした。2009年2月に施行したPETでは異常集積は認めなかった。2010年3月GIFで前庭部に小2型様、生検で腺腫の診断で一部印環細胞癌があり、手術を行う方針となった。2010年4月に胃切除術(BillrothI法)を施行。初回の癌部は瘢痕化し、前庭部はIIa+IIc、病理所見はTubular adenocarcinomaであった。術後経過は良好であり、2010年9月の時点でADL問題なく、外来通院中である。文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 胃癌, 長期生存 |