セッション情報 一般演題

タイトル 18:

胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡手術の有用性

演者 宮平 工(ハートライフ病院 外科)
共同演者 国吉 史雄(ハートライフ病院 外科), 照屋 なつき(ハートライフ病院 外科), 高橋 遼(ハートライフ病院 外科), 澤岻 安勝(ハートライフ病院 外科), 花城 直次(ハートライフ病院 外科), 西原 実(ハートライフ病院 外科), 奥島 憲彦(ハートライフ病院 外科)
抄録 近年、胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡手術は,低侵襲手術として広く普及している。今回,我々の経験した胃粘膜下腫瘍対する腹腔鏡手術症例についてretrospectiveに検討したので報告する.【対象】1999年から2009年の期間,当院で経験した胃粘膜下腫瘍のうち,腹腔鏡手術が施行された13例を対象とした.【結果】年齢は64.1±12.5歳,性別は男性/女性=9例/4例,6例に開腹既往歴を有した.術式は腹腔鏡下切除9例で胃内手術が4例であった.また,そのうち2例に合併切除を施行し,胆嚢摘出術,低位前方切除術がそれぞれ1例であった.腫瘍の占拠部位はU/M/L領域別では3/9/1で,断面区分では小彎/大彎/前壁/後壁が7/4/2/0であった.術中胃内視鏡を11例に施行した.手術時間は,223.8±113.7分であった.術後合併症は2例に認められ,術後在院日数は,13.8±8.5日であった.腫瘍の最大径は4.0±1.2cm,形態は腔内発育型が7例,壁内外発育型が3例,管外発育型が3例であった.病理組織診断はGISTが10例,平滑筋腫が3例であった.【結語】噴門近傍に位置する腫瘍に対しては,胃内手術が有用であった.また噴門や幽門に近い病変では術中胃内視鏡が有用であった.腫瘍の占拠部位によって術式を選択することで,腹腔鏡手術の低侵襲性を最大限に活かすことが可能である.
索引用語 胃粘膜下腫瘍, 腹腔鏡手術