セッション情報 | 専修医発表(卒後3-5年) |
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タイトル | 専42:当院における大腿ヘルニア緊急手術症例の検討 |
演者 | 高橋 遼(ハートライフ病院) |
共同演者 | 澤岻 安勝(ハートライフ病院), 照屋 なつき(ハートライフ病院), 花城 直次(ハートライフ病院), 宮平 工(ハートライフ病院), 西原 実(ハートライフ病院), 奥島 憲彦(ハートライフ病院) |
抄録 | 大腿ヘルニアの絞扼の発生率は年間約20%で鼠径へルニアの10倍の頻度ともいわれ、放置した場合のリスクは高い。当院で経験した大腿ヘルニアの緊急手術例について臨床的に検討したので報告する。【対象】過去10年間に当院で緊急手術を行った大腿ヘルニア8例を対象とした。性別は男性4例、女性4例で、年齢は54~95歳、平均65.8歳、全て右側であった。【結果】8例中7例が受診時イレウスを併発していた。術式はMcVay法2例、各種メッシュ補強4例(メッシプラグ法1例、クーゲル法1例、PHS1例、UHS1例)単純閉鎖2例であった。小腸嵌頓例は7例であり、うち3例は腸管壊死のために腸切除を必要とした。大網嵌頓例も1例あり大網切除が必要であった。小腸切除例のうち1例は、当初腸壊死なしと判断し徒手的に整復したものの、後日腸管穿孔による腹膜炎にて手術となっていた。【まとめ】過去の報告と同様に当院の症例も高齢者が多く、腸切除が高率に認められた。また、整復後の腸穿孔症例も経験した事より、その整復は慎重にすべきであると考えられた。 |
索引用語 | 大腿ヘルニア, 緊急手術 |