セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 178:当科で経験した家族性地中海熱の1例 |
演者 | 石田 哲也(大分赤十字病院 消化器内科) |
共同演者 | 永松 秀康(大分赤十字病院 消化器内科), 上尾 哲也(大分赤十字病院 消化器内科), 高橋 健(大分赤十字病院 消化器内科), 成田 竜一(大分赤十字病院 消化器内科), 向井 亮(大分赤十字病院 消化器内科) |
抄録 | 症例は51才、男性、40歳のごろから月1回程度 右下腹部痛、38度の発熱、採血で炎症反応高値を繰り返していた。数年前から発作時にステロイド投与されていたが著効ではなく自然に寛解していた。複数の病院で精査されたが確定診断できなかった。精査加療のため当院に入院した。入院時より腹痛、関節痛、発熱、CRP 18.4 mg/dl を認めた、GF,CF、小腸造影では特に異常な所見を認めなかった。消化管の病理所見ではアミロイドの沈着を認めなかった。腹部CTで腹膜炎を認めた。以上の経過 検査結果から家族性地中海熱を疑いコルヒチンを投与した。投与後 臨床症状改善し CRP低下し、CTで腹膜炎の所見も消退した。 後日 遺伝子検査でMEFV遺伝子変異が確認され確定診断がついた。まれではあるが腹痛の鑑別診断に挙げるべき疾患であり遺伝子検査で確定診断可能な疾患であるので報告する |
索引用語 | 腹痛, 家族性地中海熱 |