セッション情報 | 特別企画1「これからを担う消化器専門医の育成:われわれの取り組みと課題-内科系の立場から-」 |
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タイトル | SP1-05:病院総合診療医における消化器疾患専門性のための教育 |
演者 | 林 純(九州大学病院総合診療科) |
共同演者 | 古庄 憲浩(九州大学病院総合診療科) |
抄録 | 私どもの総合診療科に入院する未診断患者の主訴をみると、発熱が21.9%と最も多く、次いで全身倦怠感17.7%、腹部症状10.8%で、以下、胸部症状5.3%、体重減少4.3%、失神4.2%、気道症状4.0%、発疹3.7%、頚部腫瘤3.1%、頭痛2.9%、めまい・ふらつき2.9%、腰背部痛2.2%である。消化器疾患を考慮しなければならない主訴(発熱、全身倦怠感、腹部症状、体重減少、腰背部痛)は50%を超えることから、これらの診断に対する知識の収穫が必要である。また、総合診療医の役割の一つとして予防医学の実践があることから、当科では胃癌の予防としてヘリコバクター・ピロリの除菌および肝癌発症予防としてB型・C型肝炎ウイルスに対する抗ウイルス療法を積極的に行い、その過程において知識および上部消化管内視鏡、腹部超音波検査、肝生検などの技術を身につけるような教育システムをとっている。 |
索引用語 | 総合診療医, 教育 |