セッション情報 一般演題

タイトル 101:

FDG-PET/CTが有用であった、大腸癌転移再発症例の検討

演者 村上 豪志(佐世保市立総合病院 外科)
共同演者 吉田 拓哉(佐世保市立総合病院 外科), 稲益 英子(佐世保市立総合病院 外科), 河野 陽介(佐世保市立総合病院 外科), 荒木 政人(佐世保市立総合病院 外科), 國崎 真己(佐世保市立総合病院 外科), 飛永 修一(佐世保市立総合病院 外科), 角田 順久(佐世保市立総合病院 外科), 石川 啓(佐世保市立総合病院 外科)
抄録 FDG-PET/CTは,CTの優れた空間的画像構築に質的情報を加えた新たな診断モダリティーとして現在の癌診療に用いられている。大腸癌領域においても,2002年にPETが保険適応,2004年にPET/CTが薬事承認された。現在,初回ステージング,各種治療の効果判定,再発巣検出や遠隔転移の検出において他の画像モダリティーよりも優れていることが示されており,特に大腸癌術後再発の早期診断に有用であるとの報告が多い。大腸癌ガイドラインでは,治療対象となり得る段階で再発巣を発見すれば,予後の改善が期待できるとの考えから一定のスケジュールに沿った再発巣発見の検査を推奨している。その中でPETは「再発を疑うが再発部位不明の場合は,PETを考慮する」と位置づけられている。今回、我々は当院で経験した大腸癌術後フォローアップ中にPETを施行し,その後の治療方針の決定に有用であった30症例について検討したので若干の文献的考察を含め報告する。症例内訳は,男性が16例で女性が14例,原発巣は直腸が10例,S状結腸が7例,下行結腸が1例,横行結腸が5例,上行結腸が3例,盲腸が4例であった。病期はIV期が17例と最も多く,I期が1例,II期が6例,IIIa期が5例,IIIb期が3例であった。
索引用語 FDG-PET/CT, 大腸癌転移再発