| セッション情報 | 研修医発表（卒後2年迄） |
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| タイトル | 研72：悪性腹膜中皮腫に対し化学療法を施行した1例 |
| 演者 | 内村 修二（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野） |
| 共同演者 | 中島 孝治（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 押川 勝太郎（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 中野 みち子（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 日高 梓（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 彦坂 ともみ（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 星子 新理（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 松本 英丈（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 早稲田 文子（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 芦塚 伸也（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 稲津 東彦（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 北村 和雄（宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野）, 緒方 賢司（千代田病院） |
| 抄録 | 今回我々は悪性腹膜中皮腫に化学療法を施行し、約24ヶ月の生存を得た症例を経験したので報告する。 症例は64歳男性。電子部品工場勤務で、アスベスト暴露歴を有していた。2008年4月に腹痛を生じ近医を受診した。画像検索の結果、播種性病変が疑われ、同年5月に診断目的で腹腔鏡下生検を施行された。大網、腹膜、腸間膜に結節を認め、病理診断にて悪性腹膜中皮腫と診断された。同年6月に当科紹介となり、7月中旬より、シスプラチン(CDDP)＋ペメトレキセド(PEM)療法による治療を開始した。約11ヶ月後にPDとなり、2次化学療法のゲムシタビン＋ビノレルビン療法、3次化学療法のCPT-11単剤療法の後、初回化学療法開始より約24ヶ月後の2010年7月に永眠された。 新規葉酸拮抗薬であるPEMはCDDPとの併用にて有効性が報告され、第III相試験では生存期間中央値が12.1ヶ月と報告されている。本症例でもCDDP+PEM療法を含めた化学療法が有効であったと考えられ、若干の考察を加えて報告する。 |
| 索引用語 | 悪性腹膜中皮腫, 化学療法 |