| セッション情報 | 一般演題 |
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| タイトル | 108：内視鏡的完全摘除後6年経過して発見された再発直腸癌の1例 |
| 演者 | 新海 健太郎（佐賀大学医学部付属病院 一般消化器外科） |
| 共同演者 | 古賀 靖大（佐賀大学医学部付属病院 一般消化器外科）, 木戸 伸一（佐賀大学医学部附属病院 病因病態科学 診断病理学）, 隅 健次（佐賀大学医学部付属病院 一般消化器外科）, 明石 道昭（佐賀大学医学部附属病院 病因病態科学 診断病理学）, 政次 俊宏（佐賀大学医学部付属病院 一般消化器外科）, 小林 毅一郎（佐賀大学医学部付属病院 一般消化器外科）, 池田 貯（佐賀大学医学部付属病院 一般消化器外科）, 甲斐 敬太（佐賀大学医学部附属病院 病因病態科学 診断病理学）, 能城 浩和（佐賀大学医学部付属病院 一般消化器外科） |
| 抄録 | 症例は78歳の男性。2004年5月にRb直腸癌（0-Isp）に対してEMRを施行した。病理検査結果では高分化型腺癌、深達度sm1、脈管侵襲なし、垂直・水平断端陰性であった。以降、毎年下部消化管内視鏡を施行されていたが、局所違残再発は指摘されていなかった。2010年3月に膀胱癌を指摘され骨盤MRIを施行したところ、直腸間膜内に20mm大の不整形腫瘤を認めた。腫瘤はS2-3レベルの直腸間膜に主座をおき、直腸間膜外への浸潤が疑われた。PET-CTでも同部位のSUVは著明な高値を呈していた。直腸癌のEMR後直腸間膜内リンパ節再発と診断し、2010年8月腹腔鏡補助下低位前方切除術およびD3リンパ節郭清を施行した。術中所見では腫瘍の仙骨前面への浸潤が疑われた。切除標本の病理所見ではEMR瘢痕部直腸には癌の違残を認めなかったが、直腸壁外の脂肪組織を中心に30×20mm大の中分化型腺癌を認めた。神経周囲・脈管・リンパ管侵襲は目立つものの（ly1, v3）、腫瘍以外のリンパ節転移は陰性であった。本症例の再発形式として、局所遺残再発ではなくリンパ節転移が推測されるが、病理組織学的には腫瘍近傍にリンパ節構造はみられず、腫瘍細胞に置換されたものと考えられた。本症例は内視鏡的に完全摘除後（深達度sm1）であるにもかかわらず、6年の経過を経て再発しており、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
| 索引用語 | 直腸癌再発, 内視鏡的完全摘除 |