セッション情報 |
専修医発表(卒後3-5年)
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タイトル |
専22:単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し得た腸回転異常を伴う左側胆嚢結石症の一例
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演者 |
谷口 竜太(産業医科大学病院) |
共同演者 |
松本 健太郎(産業医科大学病院), 日暮 愛一郎(産業医科大学病院), 山口 幸二(産業医科大学病院) |
抄録 |
単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し得た腸回転異常を伴う左側胆嚢結石症の一例産業医科大学第一外科1)○谷口 竜太1) 、松本 健太郎1)、日暮 愛一郎1)、山口 幸二1)症例は40歳代、女性。発熱、腹痛のため近医受診。腹部CTで胆嚢結石症及び胆嚢炎を認め抗生剤にて経過観察されていたが、症状改善しないため当院紹介となった。腹部エコーで胆嚢内に複数の小結石を含む胆泥様エコーを認めた。総胆管拡張や肝内胆管拡張の所見は認めなかった。腹部CTでは、肝左葉に胆嚢を認め、胆嚢内に胆石や胆泥を疑う高吸収域を認めた。また小腸が一塊となって右側に認め、トライツ靱帯の形成を認めなかった。胃・十二指腸造影では十二指腸で小腸ループの形成を認め、トライツ靱帯は形成されておらず、小腸が右側に位置しており腸回転異常症と診断した。腸回転異常を伴う左側胆嚢結石症の診断で単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行、胆嚢は肝円索より左側に位置した左側胆嚢であり、胆嚢内には胆石を認めた。また小腸はトライツ靱帯の形成がなく右側に塊状となっており、術前の画像所見と一致した腸回転異常を認めた。今回、我々は腸回転異常を伴った左側胆嚢結石症に対して単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し得た一例を経験した。左側胆嚢は比較的稀な症例であり、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 |
左側胆嚢, 腸回転異常 |