セッション情報 |
一般演題
|
タイトル |
52:急性上腸間膜動脈閉塞に対し保存的加療で軽快した2症例
|
演者 |
清水 健次(熊本赤十字病院) |
共同演者 |
山根 隆明(熊本赤十字病院), 横溝 博(熊本赤十字病院), 木村 有(熊本赤十字病院) |
抄録 |
【症例1】75歳男性、昼食後に突然の腹痛を自覚し救急搬送となる。精査の結果SMA閉塞症の診断となった。発症から2時間余の経過であったため、緊急で当科放射線科によりウロキナーゼ投与による血栓溶解療法を施行。直後のCTで腸管虚血が否定されたため手術せずヘパリン置換を行い保存的に加療した。第14病日に退院となる。 【症例2】61歳男性、食後の突然の腹痛を主訴に来院。CT等でSMA塞栓症の診断となる。緊急IVR施行しSMAの再開通を確認できたが、施行終了時刻はGolden timeの6時間を経過しており、手術を考慮し絶食・輸液・抗不整脈・ヘ抗血栓剤投与しながら注意深い経過観察を行った。その後、理学所見、画像所見ともに改善傾向を認め、保存的加療で第12病日に退院となる。 【まとめ】今回、SMA塞栓症を発症し保存的加療しえた2症例を経験した。診断・治療は緊急を要し、遅れれば大量の腸管切除しなければいけないケースや場合によっては死亡するケースもある。突然発症の腹痛症例では常に鑑別診断として念頭に置くべきである。文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 |
SMA, IVR |