セッション情報 一般演題

タイトル 094:

閉塞性黄疸で発症した肝細胞癌の一剖検例

演者 田村 次朗(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院)
共同演者 城間 丈二(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 折田 均(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 宮城 純(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 佐久川 廣(社会医療法人かりゆし会ハートライフ病院), 金城 福則(琉球大学光学医療診療部), 藤田 次郎(琉球大学第一内科)
抄録 症例は78歳男性。原因不明の肝硬変、慢性腎臓病などで当院通院中だった。2011年5月に黄疸を認め入院となった。超音波、CT、MRCPなどで両側肝内胆管の拡張を認めるものの、総胆管には拡張は認めなかった。CEA8.9、AFP1.8、PIVKA11400と腫瘍マーカーの上昇もあり、肝門部胆管癌を疑い5/18ERCP施行した。胆管造影で拡張の無い総胆管が認められ、右肝内胆管は完全閉塞のため造影されなかった。左肝内胆管は拡張を認め、肝門部には明らかな狭窄を認めた。胆管ブラシ細胞診採取、左肝内胆管にチューブステント挿入し、ERCP終了した。ERCP終了後も黄疸が改善せず5/29永眠した。胆管ブラシ細胞診でadenocarcinoma疑いと診断されたため、肝門部胆管癌と考えていたが、死亡後の剖検で肝細胞癌と診断された。閉塞性黄疸で発症した肝細胞癌を経験したため報告する。
索引用語 肝細胞癌, 閉塞性黄疸