| セッション情報 | 一般演題 |
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| タイトル | 082：経皮的monoethanolamine oleate；EO（オルダミン）注入療法により改善した肝のう胞の1例 |
| 演者 | 大畑 一幸（光晴会病院） |
| 共同演者 | 中鋪 卓（光晴会病院）, 伊藤 祐輝（光晴会病院）, 池田 真帆（光晴会病院）, 柴田 雄一（光晴会病院）, 大坪 俊夫（光晴会病院）, 内田 信二郎（長崎大学病院消化器内科）, 中尾 一彦（長崎大学病院消化器内科） |
| 抄録 | 症例は83歳、男性。肝嚢胞、慢性閉塞性肺疾患のため、他院でfollow upされていた。2009年12月15日の血液検査上、TB1.5mg/dl、AST39IU/ｍｌ、ALT45IU/ｍｌ、ALP1325IU/ｍｌ、γ-GTP1472IU/ｍｌと肝機能異常を認めたため、精査・加療目的で2009年12月17日当科外来紹介。2010年3月15日、肝嚢胞の精査・加療目的で当科入院。入院時現症は特記事項なし。腹部造影CT上、肝左葉内側区域S4に最大径10cmの肝嚢胞を認め、両側肝内胆管の拡張を伴っていた。のう胞内に実質成分やのう胞壁の肥厚、造影効果など悪性を示唆する所見は認めず、単純性肝のう胞と考えられた。過去の腹部CTとの比較で増大傾向にあり、今回の腹部ＣＴ上胆管拡張所見を認めたため、治療の適応と考えられた。内視鏡的胆管造影、DIC-CTで胆道系とのう胞との交通がないことを確認した後、3月24日、経皮的monoethanolamine oleate；EO（オルダミン）注入療法を施行。術中・術後ともに発熱、疼痛、気分不良等の合併症を認めず、4月3日退院。follow upの腹部CT上、肝のう胞は縮小し、肝内胆管の拡張も改善した。単純性肝嚢胞に対するオルダミン注入療法は、安全で副作用も少なく、高齢者にも可能な治療法と考えられる。 |
| 索引用語 | 肝嚢胞, オルダミン |