セッション情報 | 専修医発表(卒後3-5年迄) |
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タイトル | 専21:インターフェロン治療によりSVRが得られたC型慢性肝炎の1小児例 |
演者 | 山下 容雅(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学) |
共同演者 | 小田 耕平(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 大野 香織(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 椨 一晃(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 最勝寺 晶子(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 今中 大(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 熊谷 公太郎(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 呉 建(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 馬渡 誠一(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 玉井 努(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 森内 昭博(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 宇都 浩文(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 桶谷 眞(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 井戸 章雄(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学), 坪内 博仁(鹿児島大学 消化器疾患・生活習慣病学) |
抄録 | 【症例】11歳,女児 【現病歴】 先天性甲状腺機能低下症に対して通院加療されていた.4歳時にHCV抗体陽性を指摘され,7歳時よりALT 40-100 IU/mlで推移していた.C型慢性肝炎に対してインターフェロン (IFN) 治療導入目的に当科入院となった. 【治療経過】 入院時の血液検査ではWBC 6030/μl,Neutro 2350/μl,Hb 13.3g/dl,Hct 39.1%,Plt 24.6万/μl,TP 7.3 g/dl,Alb 4.7 g/dl,AST 32 IU/l,ALT 33 IU/l,LDH 236 IU/l,ALP 582 IU/l,γ-GTP 14 IU/l,T-Bil 0.9 mg/dl,HCV-RNA 5.7 LogIU/ml,genotype 2aであった.肝組織所見は新犬山分類A1F1であった.C型慢性肝炎に対し,PEG-IFNα-2a単独療法から開始し,9週目からRBVを併用し,24週間治療継続した.全身倦怠感,発熱などの副作用に乏しく,投薬の減量または休薬を要する血球減少,貧血などの検査値異常は認めなかった.現在,治療終了後6ヶ月が経過しSVRが確認された. 【結語】 インターフェロン治療によりSVRが得られたC型慢性肝炎の1小児例を経験した.小児におけるC型慢性肝炎に対する治療の明確な指針はなく,質の高いエビデンスとなり得る大規模臨床試験も行われていないのが現状である.小児におけるC型慢性肝炎に対するIFN治療について文献的考察も含め報告する. |
索引用語 | 小児, C型慢性肝炎 |