| セッション情報 | 研修医発表（卒後2年迄） |
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| タイトル | 研25：膵・胆管合流異常を伴う胆嚢癌の一例 |
| 演者 | 瀧川 有記子（熊本労災病院） |
| 共同演者 | 千代永 卓（熊本労災病院）, 井手上 順子（熊本労災病院）, 成田 礼（熊本労災病院）, 瀬戸山 博子（熊本労災病院）, 吉松 眞一（熊本労災病院）, 佐々木 雅人（熊本労災病院）, 伊藤 清隆（熊本労災病院） |
| 抄録 | 膵・胆管合流異常を伴う胆嚢癌の一例熊本労災病院1)消化器内科2)内科瀧川 有記子1)、千代永 卓1)、井出上 順子1)、成田 礼1)、瀬戸山 博子1)、吉松 眞一1)、佐々木 雅人1)、伊藤 清隆2)症例は44歳男性。生来健康であった。3週間前より続く心窩部痛、右季肋部痛、嘔気を主訴に当科外来を受診した。眼球結膜黄染あり、腹部理学所見では、右季肋部に腫瘤を触知し、同部位には圧痛を認めた。血液検査では肝胆道系酵素の上昇、黄疸の上昇を認めた。腹部エコーでは不整な全周性壁肥厚を認め、胆嚢床部の肝実質にも不整な低エコー域を認めた。また、その周囲には腫大したリンパ節が散見された。造影CTでは、胆嚢底部に不整な壁肥厚があり、胆管周囲に連続する腫瘍性病変を認め、肝内胆管拡張を認めた。その他多発する肝腫瘤および肝表の結節を認め、進行胆嚢癌、多発肝転移、リンパ節転移、腹膜播種が疑われた。閉塞性黄疸を来たしており、緊急入院の上精査加療を行った。入院後ERCPを施行した。共通管造影後に胆管・膵管が両方とも容易に造影され、膵・胆管合流異常が疑われた。下部胆管には拡張認めず、上部～中部胆管の狭窄および肝内胆管の拡張を認めた。胆嚢管・胆嚢は描出されなかった。胆管より採取した胆汁中には異型細胞を認めAdenocarcinomaの診断であった。Stage IVbの進行胆嚢癌と診断し、胆管閉塞に対しメタリックステント留置を行い、ジェムシタビンよる化学療法を開始した。現在も外来にて化学療法施行中である。膵・胆管合流異常症で胆管非拡張例は胆嚢癌のリスクと言われている。今回我々は比較的若年者で、膵・胆管合流異常を伴う進行胆嚢癌を経験したため、文献的考察を含めて報告する。 |
| 索引用語 | 膵・胆管合流異常, 胆嚢癌 |