セッション情報 専修医発表(卒後3-5年迄)

タイトル 専54:

PET-CTで発見された残膵、再発Intraductal papillary-mucinous carcinoma(IPMC)の一例

演者 秋山 泰樹(産業医科大学 第一外科)
共同演者 山口 幸二(産業医科大学 第一外科), 皆川 紀剛(産業医科大学 第一外科), 矢吹 慶(産業医科大学 第一外科)
抄録 症例は59歳、男性。2006年に十二指腸潰瘍にて近医に入院した際、膵体部の嚢胞性病変を指摘されたが本人の希望で経過観察されていた。2008年10月のCTで主膵管の著明な拡張と膵尾部の萎縮を認め精査を勧められ当科紹介。Intraductal papillary-mucinous neoplasmの診断で2008年12月に膵体尾部切除を施行。術後病理でIntraductal papillary-mucinous carcinoma(IPMC)であり、外来で経過観察されていた。2011年4月よりCEAが11.4ng/ml(<3.5ng/ml)と上昇しCTを施行されたが、明らかな再発所見は指摘できなかった。しかし、PET-CTで膵鈎部に集積像を指摘された。EUS、ERCP等の精査の結果、IPMCの再発と診断され残膵全摘術を施行した。今回、我々はPET-CTで発見された残膵、再発IPMCの一例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 再発, IPMC