セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 027:胃原発絨毛癌の1例 |
演者 | 宮崎 修(熊本赤十字病院) |
共同演者 | 山崎 明(熊本赤十字病院), 松山 桃子(熊本赤十字病院), 佐々木 彰子(熊本赤十字病院), 泉 良寛(熊本赤十字病院), 溝部 典生(熊本赤十字病院), 浦田 孝広(熊本赤十字病院), 南 信弘(熊本赤十字病院), 北田 英貴(熊本赤十字病院), 竹熊 与志(熊本赤十字病院), 一二三 倫郎(熊本赤十字病院) |
抄録 | 症例は68歳男性。既往としては高血圧症、狭心症、糖尿病にて内服加療中であった。2009年7月に食欲不振を主訴に近医受診され、CT、EGDにて肝腫瘍と胃癌が疑われ当院へ精査目的に紹介となった。採血ではAFP 1528ng/mlと著明な高値を認めた。EGDでは噴門直下から体上部後壁に4cm大の壊死物質の付着した隆起性病変を認め、生検診断ではadenocarcinoma(tub2,muc)であった。画像診断で肝転移、肺転移を認めcStage IVと診断した。2009年8月よりTS-1とDocetaxelを投与したが、4クール施行後にSteven Johnson syndromeを発症し中止となった。2009年12月からweekly Paclitaxelを8クール施行したが、PDのため中止となった。2010年8月よりCDDP単剤にて化学療法を再開したが、1クール施行後に肝機能障害のため中止となった。2010年9月に吐血を主訴に当院救急搬送され、入院後に呼吸不全、shock状態となり永眠された。死後の剖検により胃原発絨毛癌との診断を得た。胃原発絨毛癌は非常に稀で、診断も難しく予後不良な疾患である。今回、我々はその貴重な一例を経験したため、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 絨毛癌, 胃癌 |