セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 016:健診内視鏡で見つかったA型胃炎の1例 |
演者 | 龍 貴裕(宮崎善仁会市民の森病院) |
共同演者 | 宮田 義史(宮崎善仁会市民の森病院), 藤原 利成(宮崎善仁会市民の森病院), 前田 啓一(宮崎善仁会市民の森病院), 南 寛之(宮崎善仁会市民の森病院) |
抄録 | A型胃炎と胃多発カルチノイドの合併はよく知られている。今回、まだカルチノイドが発生していないA型胃炎について報告する。症例は38歳女性。平成22年1月25日の健診の上部消化管内視鏡検査で胃体部大弯に限局した強い萎縮をみとめた。A型胃炎を疑い精査で高ガストリン血症、抗壁細胞抗体陽性を認め、ヘリコバクターピロリ感染は無く、A型胃炎と診断した。A型胃炎に胃カルチノイドの合併が知られているが、本症例では、現時点では胃カルチノイドの病変は認められていない、高ガストリン血症が認められるため、ECL細胞が刺激を受け、胃カルチノイドが発症する可能性が十分にあると考えられ、定期経過観察を続けている。胃カルチノイドには高ガストリン血症の原因による分類があり。TypeIA型胃炎に伴うもの、typeIIZollinger-Ellison症候群に伴うもの、typeIIIガストリンと無関係のものがある。本症例の経過を経時的に追うことで、typeIカルチノイド発生の経過を解明する上で興味深い症例と思われるので文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | A型胃炎, 胃カルチノイド |