| セッション情報 | 研修医発表（卒後2年迄） |
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| タイトル | 研33：術前化学療法により根治切除し得た膵体尾部癌の1例 |
| 演者 | 小野原 貴之（佐賀大学医学部 一般・消化器外科） |
| 共同演者 | 井手 貴雄 （佐賀大学医学部 一般・消化器外科）, 佐藤 博文（佐賀大学医学部 一般・消化器外科）, 甲斐 敬太（佐賀大学医学部 一般・消化器外科DELIMITER佐賀大学医学部 病因病態科学）, 三好 篤（佐賀大学医学部 一般・消化器外科）, 北原 賢二（佐賀大学医学部 一般・消化器外科）, 能城 浩和（佐賀大学医学部 一般・消化器外科） |
| 抄録 | 切除可能浸潤性膵管癌に対する標準的治療は根治切除を含めた集学的治療であるが、いまだ満足できる治療成績は得られていない。今回局所進行膵癌に対し、術前化学療法が奏功し、根治切除し得た一例を経験したので報告する。症例は81歳の女性で、近医にて膵体尾部の腫瘤性病変を指摘され、精査加療目的に当院紹介入院となった。血液生化学検査では軽度の貧血、CA19-9の上昇を認めた。腹部CT、MRIにて膵尾部に遅延性増強を示す径6x4cm大の不整形腫瘤性病変を認め、胃壁、脾彎曲部結腸への浸潤が疑われた。膵癌 cT4N0M0, cStageΙVaの診断で、Gemcitabineによる化学療法を開始した。化学療法3コース施行後CA19-9は正常化し、径3x2cm大と原発巣の縮小を認めた。膵体尾部切除、脾臓摘出、胃部分切除、横行結腸部分切除、D2リンパ節郭清術を施行し、術後経過は良好である。術前化学療法が奏功し、根治切除し得た膵体尾部癌の一例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。 |
| 索引用語 | 膵癌, 化学療法 |