セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 051:Capecitabine・Oxaliplatin・Bevacizumab併用術前化学放射線療法が著効した局所進行直腸癌の1例 |
演者 | 鈴木 俊二(玉名地域保健医療センター) |
共同演者 | |
抄録 | 局所進行直腸癌の治療において,本邦では手術単独治療が標準とされるのに対し,欧米では術前放射線療法が一般に行われる.今回われわれは前立腺浸潤を伴う下部直腸癌に対し,術前に新規抗癌剤ならびに分子標的治療薬を併用した化学放射線療法(CRT)を施行し,著明な腫瘍の縮小によって拡大手術を回避し得た症例を経験したので,文献的考察とともに報告する.症例は57歳,男性.会陰部痛を主訴に当院を受診した.精査にて下部直腸に前立腺への浸潤を伴う直腸癌を認めた.術前XELOX(capecitabine+oxaliplatin)・BV(bevacizumab)併用化学放射線療法によって腫瘍の著明な縮小と前立腺浸潤の消失を認め,腹会陰式直腸切断術を施行した.切除標本にて下部直腸に浅い潰瘍性病変を認めたが,病理所見では潰瘍辺縁部の粘膜下層にごく少数の腫瘍細胞の残存を認めるのみであり,前立腺への浸潤を認めなかった. |
索引用語 | 局所進行直腸癌, 術前化学放射線療法 |