セッション情報 一般演題

タイトル 067:

いわいる粘液産生胆管癌(IPMN-B)の一例

演者 重田 浩一朗(霧島市立医師会医療センター)
共同演者 肱黒 薫(霧島市立医師会医療センター), 向井 蕗子(霧島市立医師会医療センター), 三阪 高春(霧島市立医師会医療センター), 水上 京子(霧島市立医師会医療センター), 香月 稔史(霧島市立医師会医療センター), 児玉 和久(霧島市立医師会医療センター), 長谷川 将(霧島市立医師会医療センター), 藤崎 邦夫(霧島市立医師会医療センター)
抄録 今回我々は粘液産生性胆管癌の1症例を経験したので報告する。症例は57歳女性、アルコール依存症治療入院時の腹部エコーで肝左葉の嚢胞性病変と胆管拡張を認め、当科紹介となった。腹痛等の自覚症状なく、腹部所見も特記なかった。γGTPの上昇を認めたがその他の肝機能障害は認めなかった。腹部CTや超音波では肝左葉に約3センチメートルの壁在結節を伴う嚢胞性病変を認め、総胆管や肝内胆管は著明に拡張していた。ERCPではB3からのう胞内への造影剤の流入を認めた。経口胆道鏡では胆管内には多量の粘液を認め、嚢胞内には乳頭状の結節を認め、同部位よりの生検で乳頭腺癌の診断で肝左葉切除を行った。いわゆるIPMN-Bと考え免疫染色を行い、評価中である。IPMN-Bは稀な疾患であり、疾患概念もまだ確立されていない。多少の文献的考察も含めて報告する。
索引用語 IPMN-B, 根粘液産生胆道腫瘍