| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 012：悪性胃粘膜下腫瘍との鑑別が困難であった異所性膵の一例 |
| 演者 | 今村 祥子（春回会井上病院） |
| 共同演者 | 三嶋 亮介（春回会井上病院）, 村田 慎一（春回会井上病院）, 陳 俊全（春回会井上病院）, 柳 謙二（春回会井上病院）, 井上 健一郎（春回会井上病院）, 牧山 和也（春回会井上病院）, 三浦 史郎（長崎大学大学院医歯薬総合研究科腫瘍・診断病理学研究分野）, 中島 正洋（長崎大学大学院医歯薬総合研究科腫瘍・診断病理学研究分野） |
| 抄録 | 症例は59歳の男性。2011年1月から持続する上腹部痛を主訴に前医を受診。上部消化管内視鏡検査にて胃体部小弯から胃角後壁にかけて30mm大の中心陥凹を伴う粘膜下腫瘍を指摘され、当院紹介となった。超音波内視鏡検査（EUS）では腫瘍は第4層を主座とした低エコ－腫瘤であり一部不均一でcysticな部分を認め、腹部造影CT上同腫瘍は軽度の造影効果を認めた。腫瘍径やEUS所見から悪性腫瘍を否定できなかったため、胃GIST（gastrointestinal stromal tumor）の術前診断とし、胃部分切除術を施行した。切除標本の病理組織学的検査所見では、粘膜筋板から主として粘膜下層，筋層にかけて膵臓の腺房細胞と大小の膵管，Langerhan島もみられ、Heimlich I型の胃所性膵組織の診断であった。また、PanIN-1～2程度の軽度の異型を示す部分も伴っておりまれな症例と考えられたため文献的考察を加え報告する。 |
| 索引用語 | 異所性膵, 粘膜下腫瘍 |